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葬儀を行い見送るのには意味があります

 
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お葬式に参列される機会が減っているからでしょうか?また、葬儀をされない人が増えているからでしょうか?

 

葬儀で行われる「お見送り」の意味がわからない。どうして必要なの?そんな疑問をお持ちの方が増えてきているとお聞きします。

 

今回は、ぜひとも知っておいていただきたい「お見送り」の意味やマナーについてです。

 

1: 葬儀を行う意味について

はじめに「葬儀」を行う意味についてお話していきます。

 

(1)葬儀

葬儀(お葬式)は日本だけではなく、世界各国で行われてきた儀式です。葬儀の形式や表現の仕方は国や地域によって様々ですが、故人を供養し現世とは違う別の世界へ送るために行っていることは間違いないと思います。

 

日本に限って見てみますと、一般的に「葬儀」というと仏教式をイメージされることでしょう。そして、これまで少ない参列の機会を振り返っても、仏教式が多かったのではないでしょうか。

 

そこで葬儀を仏教式に絞って考えてみると(他の宗派や宗教でも同じですが)、故人を囲んで家族や親族が集まり、宗教者がお経をあげる儀式であることがわかります。

 

もともと「葬儀」という言葉は「葬送儀礼」の略だと言われています。そのため葬儀とは、故人を見送る儀式全般を指していると言えます。

 

(2)通夜

葬儀の中で「通夜」があります。通夜とは正式には「通夜式」を指しています。

 

最近では、ご遺体の傍で一晩中寝ずの番をすることはなくなりましたが、もともとはご遺体を守る目的があったと言われています。

 

現在の通夜は、参列者を招き、宗教者を呼び、故人様へ読経や焼香をささげる式を意味しています。

 

一般的には、次にご説明します告別式の前日、または、前々日に行われることがほとんどです。

 

(3)告別式

告別式とは、故人様とお別れの儀式をすることを意味します。現在では火葬と同日に行われることが多いです。

 

また、葬儀とひとつの流れで行われることがほとんどなので、「葬儀・告別式」と書かれていることが増えました。

 

現在では「告別式」が葬儀だと考えられている方もいらっしゃると思います。

 

(4)葬儀の意味

一番は故人様の死を悼むことです。しかし、葬儀にはもう一つの意味があります。

 

それはご遺族が故人の死を受け入れ、気持ちを整理するという意味です。

 

宗教によって死への考え方や捉え方は違いますが、どのような考え方や捉え方であっても、昨日まで傍にいた人が居なくなってしまうのですから、その状況を受け入れ気持ちを整理する必要がどの国の人々にも必要なのだと思います。

 

こうした2つの意味が葬儀にはありますし、現世を生きている私たちとしては、2つの意味をきちんと理解しておきたいところです。

 

(5)多様化する時代の葬儀のかたち

生活習慣、地域の習慣、働き方など、多くのことが多様化している時代です。

 

当然ですが葬儀も多様化しています。40年、50年前ですと、ご家庭で行われる葬儀が一般的だったと思います。

 

しかし多様化している現在では、次のようなかたちの葬儀があります。

<一般葬>

従来からあるお葬式のかたちです。遺族や親族をはじめ、親しい方や会社関係者に参列いただく葬儀です。

<家族葬>

近親者だけで、少人数で行う葬儀のかたちです。

<密葬>

身内だけで行う葬儀のかたちです。厳密には家族葬とは違います。

<一日葬>

一日で通夜と告別式を済ませる葬儀のかたちです。

<直葬>

お葬式をせず、火葬のみを行う葬儀のかたちです。コロナ禍で選ぶ方が増えましたが、後悔される方もいらっしゃるということなので、じっくり検討していただきたい葬儀のかたちです。

直葬は費用面の負担が少なく、また、参列者も少なくて済むため選ばれる方が増えているようです。しかし、先ほどの「葬儀の意味」でお話しましたように「死の受け入れ」「気持ちの整理」がゆっくりと行えないままお別れしてしまうため、葬儀のかたちとしては合理的なのですが、気持ちの部分で後悔される方がいらっしゃるようです。

 

このことは心に留めておいていただきたいことです。と申しますのも、葬儀はやり直しすることができないからです。

 

もし直葬を選んだことで後悔されることがあれば「お別れ会」「○○を偲ぶ会」を行っていただくと、ご遺族の気持ちも楽になれると思います。

 

2: お見送りする意味とは

ここまでお話しましたので、すでにお判りかと思います。

 

私たちが葬儀でお見送りする意味とは、遺族の気持ちを整理するためだと言えます。

 

特に故人と大変近しい関係にあった方にとっては、これから故人のいない時間を生きていくことになります。一緒に過ごした時間を振り返り、これからの暮らしを前向きに決意するために故人様を送り出してください。

 

3: お見送りする際の作法やマナー

お見送りする際の作法やマナーをお話します。

 

必ず守らないといけないことはありませんが、知っていると気持ちに余裕が持てますので、ゆっくりと落ち着いてお見送りできます。

 

(1)出棺

出棺のときですが、挨拶があります。静かに耳を傾けてください。

 

一般的には、喪主様の挨拶があります。

 

<喪主様の挨拶>

 

喪主様が挨拶を務められなかった場合、

 

<親族代表の挨拶>

 

に変わることがあります。

 

喪主様や親族代表の方ではなく、故人との関係性によって「喪主代行」として挨拶される場合もあります。

 

<喪主代行の挨拶>

 

喪主様や親族代表の方が葬儀の準備や急なことでお疲れの場合、葬儀業者のスタッフがお断りした上で、代行としてご挨拶させていただくケースもございます。

 

参列される方は、どの方がご挨拶されたとしても静かに耳を傾けてください。

 

(2)お見送りのときの服装マナー

服装のマナーを知っておいてください。

[1]ご遺族

喪主様が男性の場合は「正喪服」。女性の場合は「和服」「ブラックフォーマル」。

近しい親族の方は、黒の礼服で問題ありません。女性の場合はワンピースが一般的です。

男性は肌を露出することはないのですが、女性のワンピースには肌を露出するデザインのものがあります。できるだけ夏でも肌を露出しないデザインの服装を意識しましょう。

また、アクセサリーの着用は控えめに。結婚指輪は問題ありません。

[2]参列者

通常の礼服が一番です。

気をつけたいのは、喪主様やご遺族よりも格式の高い服装にしないことです。

参列者の場合、黒でなくてもかまいません。男性なら濃い色味のビジネススーツ、女性なら紺やグレーの遠目で無地に見えるワンピースでもかまいません。

[3]お子さん

制服の着用をおすすめします。

制服がない場合は、地味な色味で無地なら問題ありません。

 

(3)お見送りのときのマナー

  • 静かに声を出さない
  • 寒くても出棺のときだけはコートを脱ぐ
  • 雨の中の出棺では地味な色の傘を選んでさす
  • お見送りするときの立ち位置は故人との関係の深さで判断

 

棺や霊柩車に向かって立つ位置ですが、葬儀場のスタッフが教えてくれます。また、一礼をするタイミングも、葬儀場のスタッフを見て頂けるとわかりやすいので、合わせて一礼してください。

 

仏教式のお見送りですが、数珠をどうするのかというご質問をいただくことがあります。基本的には左手にかけた状態で問題ありません。

 

しかし、宗派などによって決め事があるケースもございます。不安な場合は葬儀場のスタッフにお伺いください。

 

4: まとめ

葬儀を行うお見送りする意味は、遺族の気持ちを整理するためだと私は考えています。

 

そして、残された自分たちがこれからどのように生きていくのかを故人へ伝えるタイミングだとも思います。

 

こうした意味を知っていただくことで、簡略化されることが増えた葬儀ですが、本来は残された私たちに意味があるのだと気づいていただけると大変うれしく思います。

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