あわてなくても大丈夫~後悔しない葬儀業者と遺影写真の選び方
葬儀は突然にはじまります。結婚式や披露宴なら、数ヶ月前からわかっていますので、おちついてあれこれ準備ができます。
冠婚葬祭という一つの括りではありますが、この違いによって慌てて葬儀業者を選んでしまい、「もっと○○しておけば」と後悔される方もいらっしゃるようです。
今回は、これまでの経験から葬儀業者の選び方と、葬儀の準備で慌てることの多い「遺影写真」の選び方についてお話していきます。
目次
1: あわてなくても大丈夫です
はじめに大切なことをお伝えさせていただきます。
例えば病院や施設で近親者の方がお亡くなりになった場合。ご家族へ連絡が入ってきます。または、すでに病院や施設で看取られていることもあります。
どちらにしても、お亡くなりになられると病院や施設では、「できるだけ速やかにご遺体を搬送してほしい」ということが伝えられます。
この瞬間から、多くの方が慌て始めます。というのも、どうして良いのかわかりませんし、そもそもどこに搬送をお願いすれば良いのかわからないからです。
そのため、このタイミングでは病院や施設から紹介された葬儀業者さんが搬送するためにやって来られることが多いです。
ここでのポイントは、搬送にやって来られるのは「葬儀業者さん」であることです。そのため、ほとんどの方は
「搬送してもらった人=葬儀業者=葬儀もここへ依頼しないと」
こういう図式が頭に描かれてしまいます。確かに間違いではありません。搬送からの対応が親切丁寧で、あなたが「この葬儀業者さんならお願いしたい」と考えられていたのなら全く問題はありません。
しかし、もし搬送にやってきた葬儀業者さんが「なんとなく躊躇する」タイプだった場合、それでも搬送してもらったので葬儀もお願いしないといけない。そんな風に考えてしまう方も多いのですが、慌てずに待ってください。
ご遺体の搬送を行った業者さんに葬儀の依頼を必ずしなくてはいけない。病院や施設から紹介されたところだから依頼しないと失礼になる。
このように感じてしまわれるかもしれませんが、実際はそうではありません。
ご遺体の搬送と葬儀は「別の業者」へ依頼しても問題ありませんし、失礼でもありません。
2: 大切なのは「納得できる」こと
葬儀において大切なのは、残された方が納得できるかどうかです。
少しでも不安を感じたり、信頼感が薄そうに思えたり、口先だけで仕事をしていると思えたり、そんな業者さんへ依頼したくないけれど、「仕方ないから依頼する」というのは、後から「あのとき○○しておけば良かった」と納得できない状況を生み出してしまいます。
多くの方にとって葬儀は非日常ですし、何度も経験されることもありません。そのため、こういったことがわからないまま、慣れないことで慌てていますから「何となく失礼かも」という気持ちが先に出て葬儀を進めてしまい後悔される方もいらっしゃいます。
葬儀の大切さを思い出してください。故人のための葬儀は一度きりです。何度もできませんし、やり直しをすることもできません。
ですから納得のいく葬儀業者へ依頼して、悔いの残らない葬儀にしていただきたいと思っています。
3: 後悔しない葬儀業者の選び方
後悔しない葬儀業者の選び方をお話していきます。
(1)葬儀費用が明確である
葬儀費用が明確かどうかは重要です。
細かな内容の見積書を提示いただけるかどうかチェックしましょう。また、追加したいことなどを伝えた場合、きちんと書面で残るようにしてもらえるかもポイントです。
葬儀費用に関してですが、仏心葬祭では費用の中に必要なことやモノが含まれています。しかし、他の葬儀業者さんの中には「葬儀の基本料金」だけを提示し、いざ葬儀となると必要になることやモノは「別途費用」になっているケースもあります。
かならず費用の中に、どれだけのことやモノが含まれているのか。その費用だけで葬儀ができるのかを確認しておきましょう。
(2)スタッフの対応が丁寧
口先だけ丁寧に聞こえる対応をするところもあるようです。
あなたが選ばれる葬儀業者さんは、本当に丁寧で親切な対応を感じられるところにしてください。
ポイントは、あなたを対応したスタッフが、あなたの話をきちんと最後まで聞いているかどうかです。また、あなたからの質問にきちんと答えようとする姿勢があるかどうかも重要です。
(3)費用によって対応が変わらない
葬儀費用によって対応を変えてくるところもあります。これはいけません。
仏心葬祭では、費用によって対応を変えることは絶対にありません。
見積もりのときに概ねわかります。費用が高額になってくると親切丁寧に熱心に説明してきますが、予算的に合わないので低い見積もりをお願いすると、急に「あっ、そうですか、わかりました。」という感じで急に冷めて終わってしまいます。
(4)ご契約を急がせない
「すぐに契約してください」
これを連発するところは危険です。葬儀を決めるのは業者ではありません。あなたが納得できるまで待ってくれるところを選びましょう。
(5)お支払いに関することも明確
お支払いに関することも明確に伝えてくれるところが良いです。
- 銀行振込なのか
- 現金支払いなのか
- カードは使えるのか
このような支払い方法に関すること。そして請求から何日後までに支払えば良いのかも明確になっていることが大切です。
葬儀が終わって請求書を持ってきて、「現金で3日以内に払ってください」なんて言われても困りますからね。葬儀も手続きなどがありますから、前もって準備できていないと困ります。
(6)追加料金に関わる取り決めが明確
葬儀では、お花などが増えることで追加料金が発生するケースもあります。
こうした場合、追加料金が発生しそうなときは、前もって喪主様へ業者が確認してくれるのかどうかも大切です。
葬儀業者が勝手に「必要だと思ったので追加しておきました」というのは、費用予算の面で困ります。
(7)ニュアンスが勝手に変わらない
あなたの葬儀を担当するスタッフが、最初から最後まで同じなのかどうかを確認しておきましょう。
複数のスタッフが打ち合わせから葬儀当日まで入れ替わると、あなたが伝えたことが伝言ゲームのようになり、ニュアンスが勝手に変わったまま実現されてしまうこともあります。
また、スタッフ同士で連絡ができてない場合ですと、伝えたことが忘れられたままになり後悔の原因になることもあります。
こういったトラブルの原因は、担当するスタッフの質や人数にあります。
仏心葬祭では、こうしたトラブルは起こしたくありません。そのため、最初から最後まで同じスタッフが責任を持って対応させていただいております。
4: 葬儀業者に確認しておくこと
葬儀業者に確認しておくことがあります。
(1)葬儀の規模感
どれくらいの規模まで可能なのか確認しましょう。最小~最大までです。
(2)宗派
葬儀をされる宗派が可能なのかを確認しましょう。葬儀当日になって「その宗派は・・・」というのは困ります。
(3)担当者との連絡方法
電話なのかメールなのかLINEなのか。
また、連絡できる時間なども確認しておきましょう。葬儀は慣れないことですから、突然不安になって聞きたいことも出てきます。
(4)葬儀後の対応
葬儀後の対応は、どういったことが可能なのかもチェックしておきましょう。
葬儀の後も仏事の相談などができると安心です。
5: 遺影写真の選び方
葬儀の準備で慌てるのが遺影写真を選ぶことです。
(1)遺影写真で気にしなくても良いこと
写真を選ぶとき、気にしなくても良いことがあります。
[1]服装
遺影写真に使う写真の服装ですが、カジュアルなものでもフォーマルなものでも問題ありません。服装部分は加工できますので、服装よりも表情で選んでください。
[2]かしこまった表情
かしこまった表情の写真でなくてもかまいません。最近は「自然な表情」「やわらかい表情」の写真を使われることが増えています。
そして、
- 視線がカメラを見ている
- 正面または少し斜めから写っている
- 背景は気にしない
こういう写真を見つけてください。
[3]写真のサイズ
小さすぎる写真よりも、できるだけ大きく写っているものが理想です。
デジタルカメラで撮影された画像の場合、小さすぎると大きく拡大したときに輪郭がボヤけてしまいます。
顔のサイズが10円硬貨よりも大きい写真を選びましょう。
(2)遺影写真で使う写真の期限
亡くなられる1年~5年前くらいのものが理想です。
長く闘病されていた場合ですと、元気なときの写真を希望される方もいらっしゃいます。
6: まとめ
葬儀業者は慌てて選ばなくても構いません。病院や施設から搬送を急がされたとしても、搬送だけ行ってもらい、搬送後から葬儀業者を選んでもらって問題ありません。
あなたが納得できるところを選んでください。