介護施設で亡くなった場合の葬儀は?葬儀までの手順を分かりやすくご紹介!
介護施設に入居している父が危篤という連絡があり、駆けつけたが息を引き取ってしまった。
葬儀の手配をしなければいけないが、突然なことで何をどうして良いのか分からない。
万が一の時は突然訪れます。そのような状況のときに慌てないために葬儀の手順をご紹介します。
手順1.ご危篤からご臨終まで
入居している介護施設から危篤の連絡が入ります。
緊急時ですが落ち着いて施設へ向かいます。
可能であれば施設に向かう途中で家族や近しい親族に連絡を入れておくと良いでしょう。
そのためにいざとなったときの連絡先リストを作成しておくと安心です。
ご臨終となると医師が死亡診断書を書きます。
死亡診断書をご家族が受け取ります。
死亡診断書に必要な情報を記入し、市役所に提出をします。
葬儀屋さんが代行して提出を行います。
この死亡診断書は火葬許可証に変わります。
ちなみに死亡診断書の原本は1部で構いません。
今後の手続きで必要になることもありますのでコピーをとってもらいましょう。
真夜中の場合は、翌朝になってから医師が死亡診断書を発行する時もあります。
なぜすぐに医師が駆けつけてくれないのか?というトラブルになった ということも聞きます。
夜中など時間外の場合は医師がすぐ来てくれるのかを施設の方と事前に話しておいておくと良いでしょう。
介護施設の職員さんがエンゼルケアを行ってくれます。
エンゼルケア(死後処置)については介護施設の考え方にもよります。
亡くなった後のことは葬儀屋さんがやってくれるので全く何もしないと言うところもあれば一緒にお着替えをさせてくれるところもあります。
こちらも合わせて事前に確認しておくと良いでしょう。
介護施設に事前に確認しておくべきポイント
- 医師が診断書を書いてくれるのか
- 時間外でも医師は来てくれるのか
- エンゼルケア(死後処置)はしてもらえるのか
手順2.お迎えからご安置まで
葬儀屋さんに連絡
葬儀屋さんに伝える内容です
- 入居している介護施設名
- お亡くなりになられた方のお名前と住所
- 連絡を取れる方のお名前と住所
- ご安置場所(自宅もしくは安置場所希望と伝える)
- 介護施設から移動しても良い時間
介護施設から移動しても良い時間とは
- 医師の死亡診断書が発行されている
- 介護施設の職員さんによるエンゼルケアが終わっている
などが挙げられます。
職員さんに「葬儀屋さんには何時ごろ来てもらうと良いでしょうか?」と質問をすると答えてくれます。
お迎えが参ります
お迎えまではお部屋で待機をしてください。
目安しては60~90分になると思います。(場所や状況による)
お迎え用の車が到着したらお部屋から出ることになります。
待機している間に荷物をまとめておきましょう。
ここで1つポイントがあります。
この後、遺影写真を作る流れとなります。
介護施設で撮ったお写真が遺影写真の元となる事がよくあります。
なぜなら介護施設では、行事の時やお誕生日の時に写真を撮っていることが多いためです。
少し余裕があれば職員さんに声をかけてみて、写真のことを尋ねてみると良いかと思います。
介護施設の職員さんから写真のデータをお預かりして遺影写真を作ることが多いです。
お迎えの車が到着するとストレッチャーにお乗せ換えをして安置場所に向けて出発いたします。
職員さん方に感謝の気持ちを伝え忘れないようにしましょう。
自宅もしくは霊安室と呼ばれる場所に向かいます。
ここまでが介護施設でご危篤、ご臨終、お迎え、ご安置までの流れです。
すぐに移動しなくても良い??
すぐに移動しなくても良いケースもあります。
介護施設の方から「1~2日はお部屋で過ごしていただいても構いませんよ」と言われる事もあります。
お部屋のままでも良いと言うことであれば無理に移動する必要はありません。
葬儀屋さんにドライアイスの処置をしてもらって、お部屋で打ち合わせすることが可能になります。
移動しない=遠方から来る家族や親族の方の到着を待つこともできます。
慌てて移動してしまうと後から安置場所に来る親族の方が迷う可能性もあるからです。
実際、仏心葬祭ではご逝去から2日間は介護施設でご安置をさせていただき、介護施設にて湯灌と納棺(お体を洗い清めて棺に納めること)を行いました。
お部屋から移動していないので、交代で勤務する介護職員さん方もゆっくりとお別れすることができました。
ちなみに介護施設から火葬場に向かうことも不可能ではありません。
お世話になった職員さんもお別れできると、故人様も喜ばれる事と思います。
まとめ
- 介護施設に万が一の時の対応を確認する
- 安置場所をどうするかを決めておく
- 葬儀屋さんにも事前に相談しておく
介護施設に入居されている、主治医の先生から余命宣告をされた等の状況にある方は一度お問い合わせをいただき、万が一の時の流れを決めておくことをオススメします