お葬式が初めての方はご覧ください
お葬式を行うことが初めてという方も多い時代になりました。昔ですと親戚のお葬式に参列することで、何となくお葬式の流れなどを知る機会もありましたが、最近では大きなお葬式も減ったことで身近に知ることもありません。
また、会社のお葬式も昔はありましたので、社員さんは元より、お得意先様の会社の葬儀に参列することもあったため、こういう経験から「何となく」お葬式の流れを理解できたこともありました。
時代が変化したことで、簡単に知って理解できることが増えましたが、お葬式に関しては詳しい流れや概要を親族の中でも伝えることがあまりなく、今となっては「ほとんどわからない」という方もいらっしゃいます。
今回は、初めてお葬式をされる方や、万が一のときは初めてお葬式をすることになるかも?という方へ向けて概要をお話していきます。
目次
1: お葬式が初めての方が困ること
お葬式という日常生活とは違ったことは、普段の生活で深く考える機会がありません。
そのため、いざ必要になったとき、何をどうすれば良いのか全くわからず、、、良く分からないまま焦って葬儀会社と契約することで後悔される方もいらっしゃいます。
まず、お葬式が初めての方が困ることには2つあります。
(1)費用
お葬式というのは、スーツに例えるならオーダーメイドやセミオーダーに近い存在です。
同じように見えていても、ご家族によって違いがあります。想定される参列者の人数にも違いがありますし、お葬式の内容にも違いがあります。
故人の意向も違いますし、ご遺族の考え方も違います。
パッと見た感じは同じようなのですが、細かく「違う」ことが多数ありますので、どうしても費用に違いが発生してしまいます。
そのため葬儀会社のパンフレットやホームページに「○○万円」と書いてあっても、葬儀会社によっては、その費用でお葬式全てを行えないことがあります。
初めてお葬式をされる場合、費用に関しては金額が高い安いというのも大切ですが、それよりも提示されている金額でお葬式が完結できるのかどうか。
追加費用が必要になることは無いのか。必要になるケースはどういう場合なのか。必要になったときは、事前に喪主や遺族へ相談があるのかどうか。
こうした部分を確認してください。
例えばパンフレットに「葬儀費用20万円」と掲載されていたとしても、お花の費用やドライアイスの費用が全て「追加費用」だとすると、20万円でお葬式が完結しないことになります。
また、会場を借りる費用も不確かになっている葬儀会社もあります。
きちんと細かく見積もりされ、葬儀会社の担当者が丁寧に説明してくれるかどうか注意して話を聞いてください。
(2)規模
お葬式の費用にも関係してくる部分です。
参列予定の人は何人くらいにするのか。家族だけでお葬式をするのか。親族まで参列するのか。
故人のご友人や知人、お仕事関係の人まで参列するのか。
お葬式の規模に正解不正解はありません。故人のご意向もあれば、ご遺族の考えもあります。
ただ、ある程度は参列者の人数を想定しておかないと、会場の手配が難しくなりますし、費用にも影響してきます。
予想以上に参列者が増えてしまったとすると、会場そのものが狭くなることもありますし、追加費用が想定よりも増えてしまうこともあります。
可能であれば、生前にお葬式の規模はご家族やご親族の中で相談しておかれるのが良い方法です。
例えば、想定される参列者が少ないので「小さなお葬式にしよう」とご家族が納得したとしても、ご親族の中には「盛大に葬儀をするのが良い」と考えている方もいらっしゃいます。
このように価値観の違いが起こると、いくら説明しても納得してもらうことは難しいものです。そのためにも、生前に相談して決めておくことが大切です。
2: 自分たちに合ったお葬式の選び方
お葬式には種類があります。
- 直葬
- 家族葬
- 一般葬
大きく分けると、この3つになります。
最近、選ばれることが多いお葬式は「家族葬」です。
というのも、次のようなご家庭が増えているからです。
- 故人が高齢なのでお葬式に呼べる人が少ない
- お葬式に呼べる人は少ないけれど、家族でお葬式をしてあげたい
- 家族だけで静かにゆっくりとお別れをしたい
家族葬の場合、一般葬の流れと大きな違いはありませんが、家族だけが集まったお葬式なので、参列者への気遣いや対応などが大幅に減ることで、故人と過ごす時間が多くとれるようになっています。
参列される方がいらっしゃる場合は「一般葬」を選ばれるのが良い選択です。
従来からの「お通夜」「告別式」という流れになりますので、親族や友人・知人の方も納得されるお葬式になります。
3: お葬式で必要になる費用相場
お葬式の費用相場ですが、葬儀会社によって様々です。
そのため費用に関しては、金額よりもプランに含まれている内容に注目していただきたいと思います。
例えば、
- ご遺体の搬送から安置
- 通夜式
- 告別式
- 火葬
大きく分けると、こういう流れが一般葬になるのですが、検討されるプランには、どの部分が含まれているのかいないのかが重要です。
いくら費用が安くても、自分たちが「通夜式を行いたい」と考えているのに、プランに含まれていないのなら「追加費用」になります。
葬儀のプランでは、「含まれていないことは出来ない」ということはありません。プランを変更するか追加費用に納得できれば「出来ること」になります。
金額だけで判断してはいけません。ご自身達が後悔しないお葬式にするためには、何が必要で何が必要ではないのか。
この視点からプランを検討してください。
4: 事前に準備しておくと安心なこと
お葬式が初めての方は、葬儀会社へ相談する前に次のことを準備しておくとスムーズです。
- 喪主様は誰なのか?
- 希望されるお葬式の規模は?
- 宗派は?
この中でも「喪主様」は必ず決まっている必要があります。そうしないと葬儀会社と打ち合わせすることが難しくなるため、なかなか話が進みません。
5: 万が一の場合の対処の仕方
病院で亡くなられた場合、ご遺体を病院から搬送することになります。
ここで注意いただきたいのですが、病院から搬送した葬儀会社に「必ず葬儀を依頼する必要はない」ということです。
ご遺体の搬送は、あくまでも一時的なことです。そのため搬送頂いているタイミングに、喪主様やご家族が相談したい葬儀会社へ連絡してください。
例えば、私たち仏心葬祭へご相談いただき、ご葬儀のご契約を頂けましたら、私たちから直接にご遺体を搬送された葬儀会社へ連絡し、お葬式の段取りを進めていきます。
まずは落ち着いて喪主様やご家族が葬儀会社へ連絡してください。
6: お葬式が終わったら何をすればいい?
お葬式が終わりましたら、法事や納骨を行います。
同時に、少しずつ相続の手続きなどを進めていくようになります。
仏心葬祭では、お葬式が終わってからも細かく丁寧なサポートを行っています。初めてお葬式をされる方にとっては、よく分からない法事や法要なども詳しくご説明させていただいております。
7: まとめ
お葬式が初めてという方は増えています。
そのため、万が一のときに「何をすれば良いのかわからない」と思います。でも、これは仕方の無いことです。人生の中で、何度もお葬式に関わることがあるのは、私たち葬儀会社の者くらいです。
ですから、わからないこと、知らないことは恥ずかしいことではありません。葬儀のプロに相談してください。
お葬式は限られた時間の中で選択し決めていかないといけません。そして後悔しないお葬式にしたいと皆さん考えておられるはず。
結婚式や披露宴とは違い、お葬式は難しいことです。
悩んだり不安になられたりしたら、葬儀のプロへご相談ください。